空想科学祭2010 感想・レビュー掲示板

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[58] 「TP−TC ZERO」小田中 慎 Name:空想科学祭実行委員会 Date:2010/09/09(木) 17:48 [ 返信 ]
【題名】TP−TC ZERO
【あらすじ】
タイムマシンが発明され、過去への時空間移動が可能となった二十四世紀。許されざる時間犯罪を取り締まるTP(タフィ)――国際協約時空保安庁が成立して二十五年目のある日のこと。『歴史の番人』として順調な活動を続けていた組織に最大の危機が迫る。非合法にて過去を侵害する時空犯罪者TC(タスィ)の活動が活発となり、過去に常駐するTPの支部も襲われ始めたのだ。TP上層部はプロジェクトチームを組織してこの危機に立ち向かう。少壮の青年隊長、ジョージを始め、組織の問題児を中心としたチームはやがて闇に潜む不気味な敵と対峙する。果たして彼らは、TCの標的とされた英雄たちを守り切れるのか?犯人の目的は一体何か?
前作「TP−TC」で言及されていたあの「エリザベス事件」の真相が今ここに明かされる。
【名前】小田中 慎
【区分】長編(完結済)
【URL】http://ncode.syosetu.com/n6696n/



[121] 「TP−TC ZERO」感想 Name:鳥野 新 Date:2010/10/04(月) 23:26
 徹頭徹尾、途切れない迫力ある筆致でぐいぐい引き込まれます。これでもかと言うくらい、書き込まれた数々の歴史的名シーン。まるで目の前でスルタンの軍勢が戦っているようでした。自分がタイムパトロールになって現地に舞い降りたかのような錯覚さえ覚えます。
 いや、本当に面白かったです。
 TP達も個性豊かで最初は誰が誰か良く分からないまま、読み進めても最後にはなんとなく一人ひとりの個性が頭に焼き付けられていました。お見事! でも、それ以上にこの作品の魅力になっているのはエリザベスの悪玉としてのど迫力。薄幸でいて、やることなすこと半端なく残虐で強い、TP達もきりきり舞。やっぱり悪役はこうでなくっちゃ〜、おもわず顔がほころんでしまいます。悪役がおどろおどろしく鮮やかだと話が締まりますね。
 字数を感じさせない、魅力的な作品でした、しつこいですが、面白かったです。
 それにしても〜、この作品の裏にある作者の努力に頭が下がります。一体どのくらいの資料をつぎ込まれたのでしょうか……。


[144] 硬くて巧くて物凄い Name:栖坂月 Date:2010/10/06(水) 10:03
何だかいやらしいタイトルになってしまいましたが、印象だけを並べたらそんな感じでした。
この作者様の作品は良い意味で硬いんですよね。重みがあるというか、見えない部分にも厚みがあるという印象です。作品に張りぼて感が全くないんですよ。普通これだけの設定を組み上げると、どこかしら不自然な、ご都合主義的な設定が見え隠れするものだと思うのですが、とりあえず私の目には見えませんでした。もっとも私はあまり歴史には詳しくないもので、だからこそ簡単に受け入れられたのかもしれませんが。
作風全体は前回と変わっていない印象ですが、若干読みやすく感じられたのは私が慣れたせいなのか、文体に変化があるせいなのかは、少しわかりませんでした。また文章は長いですが、エピソードを掘り下げている形なので、濃密な印象を強く受けますが長編というイメージはありません。
ただ一つ、よく出来た作品であることは事実ですが、前作を知らない者にとっては愛着のない始まりですので、関連作というだけで敬遠する人もいるかもしれません。前作よりエピソード的には前のものですし、その辺りには気を配っていることと思いますので不備はないと感じるのですが、少し気になりました。
読者としては、ファンになるような作品でもない限り、過去に読んだ作品は結構忘れちゃうものなんですよね。
あ、もちろん今作に対する不満じゃないですよ。この作品はとても面白かったです。


[164] 感想 Name:美鈴 Date:2010/10/10(日) 11:32
 この作者は悪文が多い。決して読み易いとは言えないのだが、読み進めさせる勢いは確かにある。
 長編を得意とする様だが、結構脱線もあり、読者が完読するには何かが足りない気がしていた。

 この作品は、その修正回答のようである。
 今までの作品と違うのは、センテンスの切り方。名詞または動詞で句読点、それを多用している。
 この良さはスピード感である。特に顕著だったのは、悪役エリザベス某が博士に歴史改変を唆されるシーン。一見おどろおどろしいシーンをサクサク読ませている。
 全編通して確かに中だるみは減った。その分、人物の深みは消えているが、この作品はストーリーを追うことに主眼が置かれている様子なので、構わないだろう。
 プロットは在り来たりなのだが、世界観と歴史の小ネタ・薀蓄で補強する。
 総じて巧みに纏め切ったと言えるだろう。
 一読をお勧めする。


[307] RE:「TP−TC ZERO」小田中 慎 Name:尚文産商堂 Date:2010/10/26(火) 13:37
するすると頭の中に情報がインプットされ、目の前にその情景が浮かんでくるような作品でした。

時代というのは布のようなものという話があります。その布は、人という縦糸と、物事という横糸で交わっており、その布をうまく読み説いていると思います。

[329] 映像で是非観たい Name:饅頭は空を飛ぶ Date:2010/10/31(日) 01:29
うーむ。凄い情報量だ、最初から(汗)。と、身の危険を感じながらの(どういう)読み始めでした。拝読しましたので感想です。失礼します。
最初ですが、人物の多さにどないしましょと思いました(おわーw)。こりは自分には把握は無理だなあと色々と諦めて、「アイスクリーム…」とかかんとか作品に関係ないだろそれとか反応し思いつつ、この世界観のスピードに乗っかっていきました。エリザベス何処やねん。そんな風に。
人物が、動く動く動く。ここまで動くのを書くのも流石の技量なんですよね。気がつけば、何か楽しいー! って、後半に行くにつれて加速して行きました。人物名など把握してなくてもサクサク読めて、充分に面白かったです。
歴史という壮大ななかでの人の死というのは、軽くみられてしまうものでもあったりなんですよね。それを改めて感じて、最後で切なかったです。
しかしこのワールド、是非映像で観てみたいなとも思いました(以前にもあったかな)。自分での脳内変換では無理そうだわ(笑)。

それでは、力作企画作2作とも、おつかれ様でした。
面白かったです。来年また来てくださいね。ではでは。


[330] RE:「TP−TC ZERO」小田中 慎 Name:石神航 Date:2010/10/31(日) 02:10
 前半部分と中盤からの勢いの差から考えるに、心境の変化か書きたいところへ辿り着くまでの気持ちの斑なのか、そういったものが頭を過ぎる。エリザベスの名前が登場するまでの間、この話が単体であれば特に必要無いのかも知れないと思えるようなエピソードを、前作からの引き摺りを無理なく見せようとした苦労の跡が窺えて、逆に勿体ないような気がした。
 面白い、面白いのだ。中盤以降は。
 どうも前半の、物語の中枢とは直接関連性のない部分については、読むに臆した。勿論、必要なエピソードであるから端折るわけにはいかないのだが、説明過多というのだろうか、本当に読んで欲しいところまでの道のりが長すぎた。
 エリザベスの事象から急加速的に物語が進み、それと同時にすんなりとイメージが伝わってくるようになる。それは、当人の執筆の苦しみとは裏腹に、急ぎ書かなければイメージが頭の中からこぼれ落ちてしまうとばかりに筆を勢い進めた跡でもわかる。
 時折目を覆いたくなるような表現もあったが、これくらい残酷でなければやはり読者は納得しないだろう。彼女の過去の苦しみからして、一連の事件がと言う説得力はあった。
 私的には、彼女の真の目的をジョーが悟った場面、あのハラハラ感は心地よかった。以降、ラストまでぐいぐい読ませてくれたと思う。
 しかし、惜しむらくは前半、やはり導入部〜中盤までの流れには堅苦しいものがある。あの部分が解消できれば、要するに世界観やら設定の説明をもっとすんなりと出来れば、或いは印象も異なっていたのではと思うのだが、如何だろうか。
 それにしても、力の要れ様はひしひしと伝わる。作者の知識と筆力を集結させた、まさに力作である。


[373] お礼 Name:小田中慎 HOME Date:2010/11/06(土) 16:02
 企画も終了致しましたので、感想を寄せて頂いた方に簡単ですがお礼を申し上げたいと思います。

>鳥野 新様
 いやあ、うれしかったです。本編の感想で頂いた近藤さんと鳥野さんの感想、書いて良かったな、としみじみ致しました。リズはまあ、一年ほど私の頭の中に居ましたので、追い出すのに今苦労しておりますw悪役側の登場場面が少なくもっと書き込めば、と他の方から言われておりますが、無理でしたね。資料調べは、ああ、一杯一杯でしたw危うく間に合わないところでした。何はともあれ、報われた感想でした。ありがとうございました。

>栖坂月様
 表題だけで飛び上がらんばかりでした。ものすごいってwしかし、ご指摘通り、今回何がいけなかったかと言って、後の方の言う通り、前半の独善なのは確かでした。もし、また機会があれば、今度は全く別の世界観、別の物語りを出す予定です。底辺作者は底辺作者らしく、またマニアックになるでしょうけれどねw
 では、またご一緒出来る機会を楽しみにしております。

>尚文産商堂 様
 上手いこと言うなぁw縦横の糸か。どなたの話ですかね?それはそうと情景が浮かぶ、とはそれを目指す作者としてはうれしい一言でした。ありがとうございます。

>饅頭は空を飛ぶ 様
 こちらもお読み頂きありがとうございます。そうですね、人物大杉ワロタ、です。この感想を読んでいると、読者の方の思考がよく表現されていて、とても参考になりました。前後の方の指摘の「前半が冗長」(だと思うのですが)が見えるようで、ためになります。今度こそ最初から物語りにのめり込めるよう精進したいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

>石神航様
 イチイチごもっともでございました。仰る通りプロローグから二、三章分はクド過ぎます。無論前作を意識して説明をどうするかで悩んだ部分はあります。でも本当はTPを三大宗教創始者に絡めたかった、という作者の我侭w余計なことで即バックされた読者がどれだけ居たことかw反省致します。それにしても、力作と言う言葉、救いでした。ありがとうございました。

 以上。あれ?もうひとりは?ですか?気のせいでしょうw ジョークはさて置き、レビュアー賞なる過大な賞を貰った方とは曰く因縁wがありますので、それは直接本人に伝えることといたします。

 お疲れ様でした。ありがとうございました。



  


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