空想科学祭2010 感想・レビュー掲示板

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[56] 「火星に木を植える男」壇 敬 Name:空想科学祭実行委員会 Date:2010/09/08(水) 21:02 [ 返信 ]
【題名】火星に木を植える男
【あらすじ】
「宇宙工学的生命維持装置」の理論を提唱し開発した男の紆余曲折した半生を描いた作品。その革新的でブレークスルーな理論を提唱したが為に、巨大な組織には巧妙に利用され、運命に翻弄されたツンデレ男の行き着いた先は、赤い嵐が吹き荒れる不毛の火星だった…。
【名前】壇 敬
【区分】中編(完結済)
【URL】http://ncode.syosetu.com/n6612n/



[92] 夢と希望と溢れる想い Name:栖坂月 Date:2010/09/24(金) 16:39
タイトルに火星とありますが、序盤は火星へと繋がる要素があまり見当たらず、最終的なオチの為に火星が存在しているのかなーなどと思っておりました。実際、かなり終盤にならないと火星という舞台は出てこないのですが、この作品の中心は間違いなく火星です。
『太陽系の外側』でも感じたのですが、この作者様は本当に天体ロマンがお好きなのだろうなーと感じます。知識量もさることながら、設定や舞台の使い方に心を感じるのですよ。その部分がやはり、一見すると説明的に思える文章に温かみを付加しているように感じます。読んでいて心地良かったというのが偽らざる本音でした。
ただ一方で、作品全体として見た場合に比重の偏りが見られることは事実だと思います。ミューラという人物の顛末を軸とする話であるので、彼の功績や火星に至るまでの経緯が重要なのはもちろんなのですが、タイトルにもなっている彼の想いが、今一つアッサリ描かれている印象を受けます。この部分でもう少し粘ってくれたら、一層感慨深い作品になっていたと思いますし、より深く共感できたように思います。
とはいえ、この注文が贅沢と思えるほど纏まりのある作品であることは間違いありません。決してハッピーではありませんが、染みるエンディングを堪能させていただきました。
面白かったです。


[191] RE:「火星に木を植える男」壇 敬 Name:石神航 Date:2010/10/14(木) 04:37
 若年層ウケはしないが、しっかりとした宇宙もの。生命倫理やら宇宙開発やら、ガッツリ盛り込んでいる。
 しかしながら、これほど熱が入っているにもかかわらずあっさりとした印象になってしまったのは、「太陽系の外側」でも感じた、単調な文が原因ではないだろうか。主語述語の丁寧さは、作者の人柄を表すぐらい謙虚で緻密だ。だが、それは物語に緩急をつけてはくれない。内容的に急激な盛り上がりを見せるような物語ではないのだが、見せ場がわかりづらいと感じたのだ。
 先に指摘のあるように、物語の見せ場が後半に偏ってしまっている分、読者の期待感がどこまで続くのかという忍耐勝負になってしまうのも惜しいところ。当然、課程も大事なのだが、どうもしっくり来ない。いっそ前半部分はある程度端折った方が、などと無粋なことを考えてしまうほど、後半部分あっさりしていて、勿体なかった。
 ところで、あらすじの「ツンデレ」は一体どこへ行ってしまったのか。目を通した限り、そこにいたのは只の「枯れ男」なのだが。私の目が節穴だとしたら、素直に詫びる。


[192] RE:「火星に木を植える男」壇 敬 Name:虹鮫連牙 Date:2010/10/14(木) 12:14
 作品を読ませていただきました。

 『太陽系の外側』の感想でも書いた通り、これぞハードSFと言わしめるほどに底が見えないくらい濃い世界観から、作者様からの筆力と努力、何より情熱が感じられました。
 この点は『太陽系〜』の感想でも書かせていただいたので、以下からを感想とさせていただきます。


 まず出だしが気に入りました!
 片田舎にあるようなショットバーから始まる下りは、文章の丁寧さや男達の怪しさ、個人的にはマダムの口調から感じ取れる彼女の人柄なんかも相まって、映画の冒頭シーンのようなイメージが鮮明に見えました。映画好きの自分としては、この時点で作品にガッチリと捕らえられてしまいました。

 博士の設定自体は目新しいものでは無いと思います。
 ただ、最初にも書いた通り読み進めている間中、終始頭の中にイメージ映像が浮かんできて、小説を読んでいるというよりも一本の映画を観ているような感覚でした。普段から小説よりも映画ばかり観ているような僕としては、次々と浮かぶ情景の先が気になって仕方が無かったので、目新しさの無さという点は全く気になりませんでした。

 映画を観ている感覚。まさにそうなんです。
 文章で話を盛り上げるというよりも、本文は物語を綴るだけの語り手に徹していて、作品内の盛り上がりなどは読者の想像力に頼りきっているのかもしれないと、先に感想を書かれた方のコメントを読んで感じました。
 映画は視覚効果も入るから、ただ観ているだけでも気持ちが盛り上がるのでしょうが、小説だと文字のみが臨場感や物語を伝えるものだから、先の感想筆者さんの気持ちも分からなくなかったです。

 また作中の話に戻りますが、個人的にフライラとミューラ博士の関係にニヤニヤしました。そしてラスト、確かに感動しました。ブルっとしましたよ。
 博士がフライラに「データと論文を見るかい?」と声を掛けた辺りからでしょうか。ミューラ博士が彼女に友好関係を求めている、もしくは博士の抱く僅かな下心が感じられました。
 そしてラストでのフライラの涙。
 そう、ハリウッド映画だったらこの手の話には間違いなく導入するであろう恋愛模様を、僅かですがこの作品からも感じ取りました。
 恋愛というジャンルにするには全然足りないですが、作品の見えない部分としては、少しニヤっとさせられるくらいに楽しませていただきました。
 おそらく、作品のあらすじ内に書かれている「ツンデレ」とは、非道な契約を結ばせた組織の人間であるフライラに向けられた博士の態度のことを言っているんだと感じましたが、いかがでしょうか? 

 総じて言うと、本当に面白かったです。僕は作者様の作風が完全に好みだというのもあります。
 的外れなことを書いていたらすいません。
 どうもありがとうございました。


[217] 静かに漂う熱意 Name:饅頭は空を飛ぶ Date:2010/10/18(月) 22:26
こんにちは、2作目ですが拝読致しましたので簡単にですが感想です。
結末に好感でした。最後2話あたりで、たぶん…と予見はしてしまいましたが、ここは素直に好感触を持ちました。思い返せば冒頭から途中、微妙に黒いのかと思いながら、流れて一気に読めてしまった感覚です。移入するより映像が見える感覚で話を追っていく、改めて思うのは、作家様の熱意とも言いましょうか、上手くは言えないのですがそれが前作とはまた違った伝わり方で伝わってきたように思えます。テレパシー?

それでは、楽しませて頂きました。
企画作、おつかれ様でした。失礼します。


[236] RE:「火星に木を植える男」壇 敬 Name:ロメル HOME Date:2010/10/20(水) 08:52
多くの作品の中で、まずタイトルに惹かれました。
テラフォーミングには、それだけでロマンがあります。

ツンデレ(笑)な博士の一途な姿が素敵でした。
あえて言うなら、もう少し救済が欲しいところ。


[259] RE:「火星に木を植える男」壇 敬 Name:招夏 Date:2010/10/21(木) 18:15
こんにちは、拝読いたしました。

面白かったです。こんな風にテラフォーミングができれば良いなという理想……というかロマンですね。

少しばかり不満だったのは、生命維持装置の開発に時間を掛け過ぎだったことでしょうか。早く火星に行って、火星の様子やミューラ博士の暮らしぶりなどを描いて欲しかったかなと思いました。でもまぁ、これは私の趣味ですね(苦笑)

あと、少し違和感を感じたのは、火星でアグニ号が爆発炎上したところです。炎上はしないと思いますよ?炎上できるなら、普通の生身の人間も暮らせると思うんですが……。

以上、大変面白く読ませていただきました。

[274] RE:「火星に木を植える男」壇 敬 Name:尚文産商堂 Date:2010/10/23(土) 17:11
火星をどのようにして人が住める環境にするのかということについては、いろいろな説が提示されていますが、そのうちの一つになるような作品だったと思います。

いろんなことが重なり合って火星に飛ばされた博士でしたが、機械によって生きながらえる事が出来、その結果として、究極的な目標に挑むというのは、人間がどこまで生存圏を広げれるかという目標とだぶって見えました。

[301] RE:「火星に木を植える男」壇 敬 Name:鳥野 新 Date:2010/10/26(火) 06:31
 読後感想は、このミューラーはツンデレ男というより、科学に魂を売っているけどなかなかの研究者魂を持つナイスガイではないか! ということでした。
 生命維持装置の説明もすんなりと頭に入り、火星へのランディングのシーンとか、ハードな部分の書き込みも十分で、安定感がありました。
 最後のシーンがとても印象的ですね〜。(読書感想画の課題があれば描きたい様なシーンでした)


[331] RE:「火星に木を植える男」壇 敬 Name:藤咲一 Date:2010/10/31(日) 13:57
はじめまして、藤咲一です。
企画執筆お疲れ様でした。また、感想ありがとうございました。
と、挨拶は程々に、企画作品を覗かせていただいたので、簡単な感想を……

こだわり、ですかね。それはしっかりと見せてもらった気がします。
言ってしまえば、この企画において必要な熱意であると言い換えても良いかもしれません。
それがしっかり込められた作品。好きな人にはたまらないのかもしれませんね。

と、以上が私の感想です。
好き勝手な感想すいません。
これからも頑張ってください。
藤咲一でした。


[367] 感想の返信 Name:壇 敬 Date:2010/11/05(金) 19:07
 初参加で、しかも2作品も参加させていただいた上に、このように過分なる感想をいただいたことに対して、素直に感謝の意を表したいと思います。更に、アクセス解析を見る度に感じることは、この『火星に木を植える男』が、過去に投稿した自作品の中でベストワンのアクセス率であることです。それだけ多くの方々に読んでいただいたんだという実感がジワジワとこみ上げて来ている次第です。
 また「空想科学祭」という企画を運営していただきました委員会の方々にも深い感謝の意を表したいと思います。ありがとうございました。

 まずは全体的な返信をさせていただきます。
 この「火星に木を植える男」は「太陽系の外側」とほぼ同時に書き進めていたもので、もっと冷淡で悲惨なエンディングを想定していたのですが「太陽系の外側」の反応を受けて、物語としての人間模様を盛り込むことに腐心しました。ただ、構想とストーリーを設定した後での別なファクターの挿入は、今の僕の技量では限界があり、後半の、特に終わりの2話は端折った感が拭えないという代物になりました。
 その努力の甲斐があったどうかは定かでないですが、この部分を評価していただいた感想が多いので、今はまだ「捉えどころのないカタチ」だけれど、何かを掴んだような気がしています。でも、それはまだ序の口のことで、もっと精進して良い作品を書きたいと思っています。

 次に一言ずつではありますが、感想をいただいたレビュアー様に返信をさせていただきます。
> 栖坂月 様
 鋭い指摘をありがとうございます。次回はねちっこく語りたいと思っております。
> 石神航 様
 「節穴」ではなく、僕がツンデレを描き切れていません。素直にお詫びします。
> 虹鮫連牙 様
 「映画を観ている感覚」は嬉しかったです。フライラとミューラは匂わせただけ。次は「燃え上がるような恋」を。(違)
> 饅頭は空を飛ぶ 様
 「結末に好感」と「映像が見える感覚」と「テレパシー?」はとても嬉しかったです。
> ロメル 様
 「救済」ですか。火星でのフライラとミューラの会話をもっと加えるべきだったと事後反省しています。
> 招夏 様
 テラ・フォーミングの部分を書き加えておくべきだったかも。「炎上」は燃料や酸素のタンクが逝ったという感じを出したくて。
> 尚文産商堂 様
 テラ・フォーミングとしての「人体改造」は可能性が低いので「SFとして書いた」と受け取っていただければ。
> 鳥野 新 様
 意に反して「ナイスガイ」になりました。最後のシーンを褒めていただいたことが一番嬉しいです。
> 藤咲一 様
 「こだわり」と「熱意」を感じていただけたのなら、それはこの上ない喜びです。

 レビュアー様からいただきました感想を糧に、これから益々修行を重ねて行きたいと思っています。
 本当にありがとうございました。



  


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