空想科学祭2010 感想・レビュー掲示板

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[35] 「リターン・トゥ・マイライフ」あゆみかん Name:空想科学祭実行委員会 Date:2010/09/04(土) 14:07 [ 返信 ]
【題名】リターン・トゥ・マイライフ
【あらすじ】
何度、試合に負けたっけな。もしも勝っていたなら、違う人生を歩いていけたかな――システム開発株式会社『MAGITEC』、通称『魔界』と呼ばれたその会社内では、あるプロジェクトが進行していた。開発中仮想化ソフト『失敗修正マイライン[FCML-X](仮)』、自分の過去での『失敗』を修正するあくまでも『ゲーム』だったが、プログラムのバグを取り除くデバッガが必要だとされ、その試験(テスト)用ソフトは、ある社員によって屋外に持ち出されていたのだった――『魔女のハートでお届けします』
【名前】あゆみかん
【区分】中編(完結済)
【URL】http://ncode.syosetu.com/n5812n/



[143] ちゃんとシリアスでした(笑) Name:栖坂月 Date:2010/10/06(水) 09:29
去年の例があるので警戒しながら読み進めたのですが、予想を良い意味で外された印象です。楽しませていただきました。
個人の過去に干渉するというシステムは派手に見えますが、あくまで虚構という線引きをしたところに潔さを感じますね。この部分の設定が曖昧だと切なさを表現することが難しくなると思います。安易な救いは作品のためにならないとわかっているのだろうなと感じました。
恐らくは配慮の結果だろうと思うのですが、全体としての纏まりも申し分なく、一貫した作品像を見せていただいた印象です。オマケ二つを切り分けたのも、そういったことからなのかなーと思えました。まぁ、書かずにはおれなかった部分もあろうとは思いますが(笑)
とはいえ、見方を変えれば「奇跡なんか起きないよーん」とおどけているようにも思えますから、実際のところ作者様の真意は図りかねます。むろん、そんな思惑は抜きにしても面白い作品ではありました。
でも次は、スパイシーなコメディが見たいなー(笑)


[171] RE:「リターン・トゥ・マイライフ」あゆみかん Name:石神航 Date:2010/10/11(月) 01:54
 作者の個性であるちょっとした笑いや小ネタは忘れず(と言っても、殆どスルーしてしまいそうなものばかりだったが)、しっかりとシリアスをやってのけてくれた。おまけに関しては、読むか読まないかは自由……ということで、割愛させていただいた(申し訳ない)。
 さて、自分の過去について後悔しない人はいないだろう。あの時ああしていれば、あの時の行動が原因で云々、誰しも後悔を抱いて生きている。もし、ゲームとはいえやり直しが効いたら。
 好きだった先輩の死を、自責の念に駆られながら、不器用な少女は必死に乗り越えようとする。健気だ。健気すぎる。生真面目で真っ直ぐで、彼女の視界は狭い。こんな些細なことが失敗なのか、そんなことで躓くのか、いちいち考えもしたが、思い返せば自分もトイレに閉じ込められ(以下略)という失敗を何度も蒸し返される度に、なぜあの時ドアを閉めて用を足したのかなど、くだらないことを考える。
 些細な失敗の繰り返しが人生や人格を作っていくのだと、読みながら改めて思ったが、それにしても彼女の鉄仮面的な性格に直接結びつくエピソードがどれだったか断定できなかったのは残念。彼のことを想うあまりガッチガチに? というわけではなさそうだ。彼女がいつもクールでいたい本当の理由が知りたかった。
 最後の場面、虚構だと知っていてもの辺りでは、上手い構成だなと唸った。妥当な六万字だ。


[208] 感想 Name:美鈴 Date:2010/10/17(日) 09:11
 本来はスルーしようと思っていた。どうしても忘れられない癖の如く、ギャグを織り交ぜないと気の済まないこの作者のこと、また途中でげんなりか、と思ったのだが、読め、という人がいる。それで読ませて頂いた。

 物語自体は「タイムマシンもの」変形の「パラドクスもの」。これと同じ題材でSSやらヒッチコック劇場やらでショートドラマがあったような気がする。非常に魅力的な題材だ。人生やり直せるならという人々はいくらでもいるはずである。
 この作者の作品、軽妙な語り口は一種癖があったが本作では意識したのだろうか、上手く押さえ込んでいる印象があった。構成自体で言えば、前半四分の一までのゲームの成り立ち・説明が少し長かったろうか。その後のテンポのよさには、作者も苦手な部分を書き終えてほっとしているな、とにやり。
 総じて苦心して仕上げた達成感を感じられた。
 いつも感じることだが、見ての通り作者はイラストが得意なので、小説というよりもコミックをノベライズした感じがする。一層の事、コミック化したら非常に面白いものが出来るのではないかと思う。


[223] RE:「リターン・トゥ・マイライフ」あゆみかん Name:尚文産商堂 Date:2010/10/19(火) 14:41
どんなことがあっても過去を変えることができない。でも、ゲームの中なら…?そんな感じで読み始めた作品でしたが、進めていくにつれて、現実とゲームの境界線がいい具合にまじりあっていったような気がします。

[264] RE:「リターン・トゥ・マイライフ」あゆみかん Name:招夏 Date:2010/10/22(金) 15:03
こんにちは〜拝読いたしました。

面白かったです。しょっぱなから、ぐっと引き込まれるものがありました。小ネタの多さと、独特の語り口は相変わらずなのに、それほど邪魔に感じない。むしろ、癖になりそうな文章になっていると感心しました。

辛いことも悲しいことも、普通ならば時間が解決してくれます。その普通に、このゲームを持ち込んだらどうなるんだろうか、やはり、こんな風に時間よりも早く昇華することができるんだろうかと、考えさせられました。折しも、今はセイタカアワダチソウの季節。バスから見たセイタカアワダチソウの形がとんがり帽子に見えて、「ホレ、これ使ってみ?」とゲームを差し出すんじゃないかと、ふとそんな妄想にとらわれてしまいました(笑)

現実は変えられない、この言葉がこの作品を姿勢の良いものに仕上げていると思います。

楽しい作品をありがとうございました。

[297] RE:「リターン・トゥ・マイライフ」あゆみかん Name:鳥野 新 Date:2010/10/26(火) 06:11
 泉に共感しながら、するすると一気に読んでしましました。泉という少女の描写がお見事です! 彼女達と一緒に彼女の過去を体験するうちにどんどん泉に共感していきました。そして、穂積との距離が、だんだん近づいていく様子も自然に描写され、過去を修正するうちに泉が感じる微妙な心情が手に取るように伝わってきました。
 感情移入できる作品でした。う〜ん、良い話だ〜。


[382] 「リターン・トゥ・マイライフ」返信 Name:あゆみかん Date:2010/11/10(水) 03:14
ご感想頂き、ありがとうございました。
以下、個々への返信です。


>栖坂月さん
こちらをお読み頂き、ありがとうございました…どうしましょ。とりあえず、去年のはお忘れ下さい、作者も忘れました(プイ)。今年は、結末も路線もまるで見えなかった去年と比べ、結末は最初から決まっていました。悲劇である。…悔しいですね、現実に幸せにできなかった。バッドにするのは現実を書けばいいので簡単ですが、漫画ではない幸せにするのは、困難です。また、いつかチャレンジさせて頂きますね。そして…
…ああ分けたさ、ギャグとシリアスを。書かずにはおれ…ごほ、ごほほ。…奇跡なんか起きないヨンだとう!? 思ってないやい(怒☆)そして。
>作者様の真意は図りかね
ふ、流石の月殿も私への分析は不可能と。うしゃしゃしゃしゃ。何コレ(汗)。
最後に。すぱいしー、って何ーっ!? 来年の課題です(増えた…)
以上、ツッコミで締める☆完。

>石神航さん
いやいや、トイレのドアは閉め(略)。
『ゲームで過去を振り返る』発想自体は、一昨年のさんすう扱い同様に、9年も前の自作漫画ネタから掘り起こしてきたものでした。実はゲームはファミコンだったんですが(うわ)、それじゃあまりにも古すぐるということで、現代にある仮想化をくっつけちゃったw話でした。スタッフの話はちょっと出すぎたかとは思いますが…出すぎたよなぁ(後悔)。
泉は話のなかで、象徴的な役割でもありますね。そういえば去年もそうだったような気がせんこともない。最後の締めは、作者ワンパターンやなと。啼きます。

>美鈴さん
スルー。やはり。それより、ヨメと言った方のほうが誰じゃと3分くらい気になりました。と、言いますか、どう返信してよいものかが唯一解らないのですけれども(苦笑)。ひとまず、ありがとうございますですよ。コミックをノベ…
(- -)ぴんぽーん。

>尚文産商堂さん
上手くいったみたいで良かったですよ(汗)。題材で美味しいスープを作りたいのは常なのですけれども。来年はスパイシーが入るのでしょうか、刺激はツボだけで充分です。

>招夏さん
こちらにも感想をありがとうございました。流石、感想の内容もファンタジーでいらっしゃる。読んで「これは掌編の一端か!?」と思って(笑)。ごほん、読み返してみれば、小ネタも詰めましたね…おもちゃ箱が好きだからしょうがない。大体ですが、泉は1995年ぐらいの生まれで2000年辺りまでの過去を思い出させるような感じで詰めました(おまけの方はもっと過去広いですが)。古い物が好きなのですが、おかげで楽しんで書けましたね。そして、反省の多い自分が、「このままだと悔しい〜!泣」と出来上がった作品だったり(そこはどうでもいい…)。虚構とか現実とかは、もう直接ではなく、感じとって頂ける作品に出来たらと思います。

>鳥野 新さん
去年は失礼しました(汗)。今年は共感できて良かったなぁ〜、とほっと一息。去年も今年も、気難しい性格をどう書いたらいいものかと。書き足りない面もあったのですが、また探るつもりです。本当は、本当にハッピーにしたかったんですけどね。いつかまた挑戦です。


後書きへ続く。


[383] 「リターン・トゥ・マイライフ」後書き Name:あゆみかん Date:2010/11/10(水) 03:29
後書きです。長くなりますが、失礼します。

まず指摘しなければならないのは、表面上と、実質の差異です。恐らく皆さんに思われているのとは、かけ離れていることだと思います。作品づくりへの姿勢について、素で話させて頂きます。

私自身、細かく複雑な性格や環境なので、表面的に「表現」することにより現状を確かめられる、そんな過程がこれまで書いてきた作品群にあります。悪く思われるのも承知で言うと、これまでの作品は読者様のためじゃなく、自分の為に書いている、きたと言えます。なろうに登録して投稿してから(修正は誤字前書き後書き以外特に大きくしてません)が文字相手のスタートでしたか、行き詰まると始めに戻る私は昔からの書いてきたのを読み返してみて、何度も素に返ろうと繰り返しています。洗練されたは面白くなくなる、かつて読者様から頂いた言葉でもありました。今は、深くよく理解しています。

私は、ただのバランスを取りたがる人間です。中立が好きです。
出過ぎりゃ引っ込むし、右崩れりゃ直すか左を崩します。絵画なんかだと、無駄な空間があってこそ主張である素材が生きてくる。人間にも余裕、という言い方がありますが、その他ひっくるめて私は「必要ムダ」と呼んで好んでます。
そして中立精神ではありますが、表面上もしくは見方を変えればそれは平和主義者ともとれ中途半端ともとれ甘さともとれ、落ち着いているともとれ、いい加減適当でもあります。抜きん出ることはない、2番以下ポジションが好きだったりでしょうか。これって、大人になる(人格が形成されていく)ことでもあると考えています。

私の場合、表面上ではコメディ(癖というか漫画です)が出ていますが、実際は不器用です。あんまり笑いませんし、「泉」なんていい例だと思います。作品は作品で独立し、さながら自分から赤子のように分離している反面、やはりミラーか分身だねー、なんて思います(排泄物だ、なんて某映画監督&著名人が言ってたなぁ…遠い目)。また、自分に厳しく他人に甘くは、限界がきます。それをも思った今年。きっっちりと、一昨年、昨年と続いていた失敗又は実験は、何とか決着というまだまだ不完全な形に成りました。感想等、ご意見の下さったこれまでの一人一人全員に感謝の意を嫌と言うほど聞かせて(ごほ)差し上げたいのは山々なのですが、それは尽きることなく危険シツコイので…最後に不器用な一言で纏めさせて頂きます。
また、何処かでお会い致しましょう。来年がありましたら、(まぁなくても細々と)またよろしくお願い致します。

ありがとうございました。


2010年11月 ああ少しスッキリ あゆみかん



  


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