空想科学祭2010 感想・レビュー掲示板

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[19] 「太陽系の外側」壇 敬 Name:空想科学祭実行委員会 Date:2010/09/01(水) 21:36 [ 返信 ]
【題名】太陽系の外側
【あらすじ】
 今だに到達していない「太陽系の外側」へ。有人宇宙船「ランナウェイズ」の探査の旅を人類の発展と探査の歴史を加味しながら綴ります。銀河の潮流は人類にどんな影響があるのか、そして人類は銀河に漕ぎ出せるのか。
【名前】壇 敬
【区分】短編(完結済)
【URL】http://ncode.syosetu.com/n5368n/



[52] チャレンジの爪痕 Name:栖坂月 Date:2010/09/08(水) 08:37
骨太な設定とシリアスな展開、存分に堪能させていただきました。
基本的な経緯の説明にほとんどの文章を費やしている印象ですが、不快感はありませんでした。その発想と不測の事態に、むしろワクワクしながら読み進めたという形です。こんな絶望的で予想外の状況下でどうするのだろうかと、実に楽しみな展開だと感じました。この部分、冒頭から事実が見えてくるまでの進め方は見事でした。私ばかりでなく、惹きつけられた方も多かろうと思います。
しかしだからこそ、この終わり方はちょっとなーと感じたことも事実です。事実を列記した、という点では不足があるとまでは言えませんが、予想外だった→駄目だったというだけでは伝わってくるものが少なすぎます。作者様がこの作品で表現したかったことはきっと、今私が感じている程度のことではないだろうと思うのですよ。
後書きにもありますが、私も早い段階で『はやぶさ』のことを連想しました。そしてだからこそ、中途半端な帰還という後ろ向きな決断の中に存在する英断と努力と工夫を見せてもらいたかったというのが本音としてあります。船体はボロボロでクルーは全員死亡でも構わないんです。敗北して帰ってきただけでも良いのです。ただその中で、懸命にもがいてプロジェクトを無駄にすまいと足掻いた結果が一つでも見られればなと、そう感じました。
少々厳しいことを書いてしまいましたが、これはそれだけ基礎設定が良く出来ていたからこそです。そして繰り返しになりますが、その説明に終始しているように見える大部分の文章は、掛け値なく楽しませていただきました。これだけ面白そうな設定だっただけに、余計残念に思っているのだということを明記して、締めとさせていただきます。


[54] RE:「太陽系の外側」壇 敬 Name:招夏 Date:2010/09/08(水) 14:05
こんにちは、初めまして。拝読させていただきました。

いやー、すごい情報量、知識量に圧倒されながら読ませていただきました。ただ、それだけに、もう少し感情移入できる結果なり、エピソードなりが最後にあるといいのになーと少し残念な気がしました。はやぶさみたいに、塵ほどの結果でも十分だと思うんですがねぇ。やっぱ、報告書を作成したスタッフは逃げちゃいけませんよ〜(笑)対消滅の痕だけでも、すごいと思うんですが…

たぶん、誤字だと思うのですが…
>太陽系の外側、ヘイオスフィアを飛び出すことであった。

ヘリオスフィアではないですか?

以上。読み応えアリで、面白かったです。

[67] RE:「太陽系の外側」壇 敬 Name:石神航 Date:2010/09/12(日) 18:12
 唸った。並々ならぬ、作品への情熱が感じられ、難しい話であるにもかかわらず、すんなり読ませてくれる筆力に感服した。上手い。
 だからこそ、やはり最後があっけなく感じてしまったんだろう。報告書の中にあるドラマをもう少し描いていたら或いはどうだったか。注文を付けたくなるのは、楽しんだ証拠だと思っていただきたい。
 今回は一万字超の短編であったが、もう少し書き込んで1.5倍、2倍くらいあっても差し支えないくらい濃密な内容だった。
 多少誤字が目立ったが、その中でもどうしても直してほしいモノを一つだけ。「石杖」→「礎」大切な箇所なので訂正請う。


[72] RE:「太陽系の外側」壇 敬 Name:砂漠の砂 MAIL HOME Date:2010/09/14(火) 23:31
 わたしは、高校生以来文系の勉強しかほとんどしていません。だから、この作品に出てくる専門用語のほとんどは、具体的な定義が頭に浮かびませんでした。しかし、にもかかわらずすらすらと、のめり込むように読むことができました。大変面白かったです。
 なぜなのか、その理由を考えてみますと、作者様が「宇宙」についての研究を愛しているからなのだと思います。愛のこもった作品というのは、どんな形であれ、誰かの心をふるわせることができると私は信じます。そして、わたし自身は、今までこれだけ愛のこもった作品を書くことができたか、そしてこれからも書くことができるのか、悩んでしまいます。
 すこし、脱線してしまいました。わたしは昔NEWTONなどの雑誌を見て、心を躍らせた人間の一人ですので、共感することができたのが、この作品を気に入った理由かな、とも思います。
 一方で、何か中核となる大きな謎が、欠けているかな、とも感じました。巨大でSF的な謎が登場し、たとえ悲劇に終わったとしてもそれが解決される……そーいうのがわたしの個人的な好みなので。しかし、そんな謎を登場させると、かなり長編になってしまいますからね。
ともあれ、大変面白く読ませていただきました。ありがとうございます。


[90] 宇宙への興味 Name:饅頭は空を飛ぶ Date:2010/09/23(木) 02:36
初めまして。面白く拝読しました。感想です。

人は、一生のうちに宇宙と医学には必ず関心を持つと言われます。医学は自分の生死にも関わるからと思いますが、宇宙には何故興味を持つのか。この作品のように、地球もしくは銀河の外側の世界は一体どうなっているのだろう、こうなんじゃないか、そうだったのかと。空想を膨らますのが楽しいんですよね。最初冒頭からの、クルーが動き出すまでのその圧倒された情報量から、とても作家様の「書きたい」が伝わってくる感じがします。だからか、結末がどうであれ読後に不満はあまりありませんでした。読み戻ってみると確かに物語としては、もう少し無茶でもドラマがなぁ、と唸る所でもあるのですが、それ抜きにただ純粋な空想宇宙開拓史としてでも読めば、すんなり読後に満足できるかなと思います。少なくとも、自分は満足できましたし^^。

それでは感想でした。これからも頑張って下さい。
失礼しました。


[102] RE:「太陽系の外側」壇 敬 Name:84g HOME Date:2010/09/29(水) 20:30
壇敬さんの宇宙好きがよく伝わってくる作品。
下調べをして、その上で小説書きには絶対必要な妄想も十分。
ただ、スケールが良くも悪くも1980年代チック。
作者の“知識”を見せ付けるには、設定・キャラ・作劇などベストオブベストなスケールなんですが、
作者の“構想”によって驚きと興奮を呼ぶには、諸々もっと壮大で突飛なのもアリだと思います。

設定的な疑問は皆無ではないものの、安心して読め、次回作にも期待したくなる内容でした。

[159] RE:「太陽系の外側」壇 敬 Name:虹鮫連牙 Date:2010/10/10(日) 01:46
 作品を読ませていただいたので、感想を書きにきました〜。

 作者様は宇宙がとことん好きなんですね。作品からすごく伝わりました。
 専門用語は正直に言うとサッパリでした。細かな設定もどこまでが事実でどこまでが空想なのかも分からない。
 それなのに、そんなことを気にする暇も無く、物語の先を求めて読み進めてしまいました。
 難しい言葉がずらりと並んでいても、まるで自分がそれを知っているみたいに受け入れながら読めたということは、作者様の文章力によるものなんだろうと思います。読後に「え? つまり?」と首を傾げることが無かった自分に驚きました。とても読みやすかったです。
 読者を惹きつける書き方って、ジャンルやテーマなどは関係無いんだと思い知らされました。凄いっす!

 ストーリーも良かったと思います。
 というのも、先にも書いた読み易さのおかげで、濃密な舞台設定に囲まれた登場人物たちによるドラマが、書かれていなくても自然と頭に浮かんできたからです。
 人類が「これでもか!」ってぐらいに最先端をつぎ込んだランナウェイズのクルー。それでも彼等の結末を思うと、いろいろな光景が浮かんできました。
 驚きの連続の中、じわじわと迫る恐怖。
 エンジニアが倒れた時、彼の代わりを誰がするのかと悩んだでしょう。
 食料担当が不安を表に出していたら、クルーの生命維持に関わる食事に対しても大きな不安が訪れたでしょう。
 航法チームがいなくなれば、その後の航行にどれほど影響が出るかと思うと怖かったんじゃないでしょうか。
 閉鎖された空間の中で仲間がどんどん倒れていった時、残された人達も精神的にどんどん追い詰められたと思います。
 これらの想像は、やはり作中の濃い設定とそれを伝える筆力あってのものだと思います。
 作品中のドラマは自分の頭の中で補えたので、僕は満足でした。

 こういうのをハードSFと言うんですね。勉強になりました。
 まさに空想科学でした。
 読者自身もいろいろと空想しながら読めるSFだと、この作品から感じ取ることが出来ました。
 面白かったです!


[178] RE:「太陽系の外側」壇 敬 Name:尚文産商堂 Date:2010/10/11(月) 13:42
尚文産商堂です。

深宇宙については、自分もいろいろと調べていて、なかなか楽しんで読まさせてもらいました。
一般的に、太陽系というのはオールトの雲のあたりが限界で、その外は銀河系中心より来る太陽風のようなものに曝されていると聞きます。詳しい専門的な話はそれぐらいにして、短編でありながら、超編以上の読み応えがあり、これからの人間の技術の進歩というのに、期待をせざるをえません。
ぜひとも、次は"生きて帰ってくる"というハッピーエンド的な話を期待します。

[197] RE:「太陽系の外側」壇 敬 Name:美鈴 Date:2010/10/15(金) 04:35
 宇宙開拓は人類の飽くなき開発欲の極致であり、太陽系の外側を計算と観測だけでなく実際に目にしたい、と考えるのはJAXAやNASAの担当者だけではないだろう。本作には、そんな夢の実現に向けての希望と予想される困難、挫折が(宇宙開発が常に成功と失敗の連鎖だったように)描かれている。
 千五百文字前後という短めのセクションは、こういう説明が主となる作品では有効だ。長いと説明の連続に読者は飽きてしまい、読了に至らない者が続出する。この工夫は評価出来る。しかし、読み終わった後の物足りなさは何を示すのだろうか?
 
 SFには「理系」と「文系」という懐かしい括りがある。正確には「理論派」と「文学派」だろう。補足すると、前者は既知の科学を基に発展展開するSFであり、後者は科学を下敷きに文学として成立させようとするSF、とでも呼べばいいのだろうか?
 本作品に限らず、この作者のSF諸作品は「理系」と呼べる。
 
 理系SFの弱点なるものを過去、様々な人物が語っているが、中でも「読み物としての平坦さ」を指摘する者が多い気がする。
 ここで偏見無き様断わって置くが、「理系」SFなるものが面白くないと言いたいのではない。事実に作者の「夢」を載せて記載された作品はどこか論文調になり勝ちなので、そこに物足りなさを覚えるだけなのだ。

 これらは読み手の質や気分、趣味で変わって来るので決して作者だけのせいではない。
 但し、本作品や「火星に木を植える男」でも感じられる登場人物の、主題に対する「脇役感」が淡々としてこじんまりとした印象を与えている事を指摘して置く。


[198] RE:「太陽系の外側」壇 敬 Name:ハセガワハルカ Date:2010/10/15(金) 15:09
 これぞSF! ライトSF? そんなんSFじゃねぇ! ハセガワハルカです。よろしくお願いします。
 重厚な世界観設定と文章。科学技術の限界に挑戦した偉大な人類たちの戦い、堪能させてもらいました。昨今、「この世に開拓する余地はもう残ってない」などと騒がれている世の中ではありますが、まだまだ人類の限界はこんなもんじゃない、って感じですよね。
 しかし、短編小説としては、少し読みづらかった。というのは、以前申し上げた通り、ドキュメンタリー番組を見ている気分になってしまったからです。船内でのドラマの欠如。この一点だけ、どうしても欲しかった部分ではありました。
 しかしSF作品として、これほどまでに夢の詰まった内容もそうないと思います。ランナウェイズの失敗、それでも、その後の人類にとって確かに誇るべき一歩だったのだから……。

 勝手に主題歌:「叶わなかった夢を見続けて」(dai)


[240] RE:「太陽系の外側」壇 敬 Name:ロメル HOME Date:2010/10/20(水) 09:32
 用語をググりながら読ませて頂きました。
 世界観が素晴らしい。宇宙はいいですね。
 ただ、探査機が音信不通になるところに、いきなり人を送り込むのはどうかと思います。ロマンはありますが、どう考えても特攻です。もう少し安全に気を配って、なんとか帰還して欲しかった。


[366] 感想の返信 Name:壇 敬 Date:2010/11/05(金) 18:54
 「韻鏡十年賞・次点」を素直に喜びを表すと同時に、2桁を越える感想に僕自身が一番驚きながらも、感想を書き込みしていただいた方々に尚一層の感謝している次第です。そして、過去に投稿した自作品を遥かに越えたアクセス率を見る度に多くの方々に読んでいただいたことを実感し、感謝の意を表したいと思います。また「空想科学祭」という企画を運営していただきました委員会の方々にも深い感謝の意を表したいと思います。ありがとうございました。

 まずは全体的な返信をさせていただきます。
 僕が一番気にしていたのは、この作品が「小説としての書き方」に反しているのではないかということでした。つまり、前半の小難しい説明は『小説』とは言えない代物だという確信があったからです。何度か書き直そうと思いましたが「この説明が無ければ、この作品は意味がない」という結論に達したので、あえてそのままで投稿しました。
 ところが、この部分については意に反して「熱い情熱を秘めた部分」として評価していただいた気がします。逆に「もっと人間を語らなければならない部分」で、僕は勘違いをしていたように思うのです。
 「祭」に参加して感想をいただくまではこう考えていました。
「人間が努力しても駄目な時はダメなんだ。だから、そんなバッドエンド・ストーリーだっていいじゃないか」
「冷静なストーリーテラーが淡々と突き進んでいく、そんな展開の仕方だっていいじゃないか」
 しかし、いただいた感想を読んだ時に僕自身が何に勘違いをしているのかがハッキリと分かりました。感想は、読者様を通して作者自身を映す『鏡』なのだとしみじみと感じ入っている次第です。

 次に、一言ずつではありますが感想をいただいたレビュアー様に返信をさせていただきます。
> 栖坂月 様
 この企画で最初に感想をいただきました。とても嬉しかったです。「もがく人間のドラマ」を心掛けます。
> 招夏 様
 感情移入やエピソード挿入の件、承知しました。次の作品ではキッチリ盛り込もうと思います。
> 石神航 様
 エンディングを端折る習性が自分にはあるので、十分な熟考をする癖を付けようと画策中です。
> 砂漠の砂 様
 僕はNEWTON黎明期の世代です。その一端を感じていただけただけでもとても光栄に思います。
> 饅頭は空を飛ぶ 様
 「空想宇宙開拓史」という指摘は当っています。次は歴史でなく人間で勝負できたらと思います。
> 84g 様
 「驚きと興奮を呼ぶ」は僕に足らないことは確かです。次回はそれを山盛りに……。
> 虹鮫連牙 様
 説明の部分がスラスラと読めたという感想は嬉しかったです。次は「ハード&ハートSF」を目指します!
> 尚文産商堂 様
 「長編以上の読み応え」は嬉しかったです。次は必ず“生きて帰って”きます。(ヤマトぢゃないよ)
> 美鈴 様
 「理系SF」というご指摘をありがとうございます。次は「血の通う物語」に近づくよう努力します。
> ハセガワハルカ 様
 僕はドキュメンタリーが大好きなんでこうなってしまいました。次は人間ドラマを描きたいです。
> ロメル 様
 確かに「特攻」だ。大義名分が無さ過ぎた風味です。次は生還する話を書きたいです、はい!

 レビュアー様からいただきました感想を糧に、これから益々精進を重ねて行きたいと思っています。
 本当にありがとうございました。



  


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