空想科学祭2010 感想・レビュー掲示板

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[104] 「変人の穴」栖坂月 Name:空想科学祭実行委員会 Date:2010/09/30(木) 18:16 [ 返信 ]
【題名】変人の穴
【あらすじ】
行き詰った時、現実から逃れたいと思った時、人には見えるものがあります。彼に見えたのは絶望? それとも希望? いいえ穴でした。
【名前】栖坂月
【区分】掌編
【URL】http://ncode.syosetu.com/n0594o/



[106] ぐうの音も出ない Name:饅頭は空を飛ぶ Date:2010/10/01(金) 03:34
こんにちは、拝読させて頂きました。簡単ながら感想です。

読んだ後で言葉が浮かばない作品というのは、評価や感想が難しいと日々感じています。悪く言えば突出したものがない、良く言えば万有に万能(←大規模すぎますが笑)。はっきりと『良い』とも悪いとも言えずかな、それが読後でした。
坦々と「俺」から物事を見ているさまで、非常に捉え方がお上手で、そこの技術面は自分も習うべき所なのですが、落ち着き過ぎてしまって物足りなさは微妙ですがあるかな、とも思いました、でもまぁいいかな、というのも(結局どっちなんだ)。決められませんのでやはり良い悪い判断ではないですね。
何となくですが、藤子不二雄A氏作品のような感覚が残りました。不思議というより貫禄や現実感からの闇、奇妙の方の感覚です。

それでは拙い感想ですが、失礼致しました。
企画作、おつかれさまです。


[119] RE:「変人の穴」栖坂月 Name:虹鮫連牙 Date:2010/10/03(日) 21:46
 こんばんは! 作品を読ませていただいたので、感想を書きにきました〜。

 SFって実はあまりよく解ってない僕でして、『SF=少し不思議』という捉え方があるのを、この企画を通して知りました。
 作品を読み終えて、「なるほど、こういうのを『SF=少し不思議』って言うのかな」と思いました。とても面白かったです!
 主人公の憂鬱な心境とか生活環境、そして穴で戯れる様子。それらが分かり易く、そして丁寧に書かれているなと思いました。
 なんだか主人公の存在をすごくイメージしやすく、実際に作中にあるような穴に遭遇したら自分も主人公のような行動に出るかも、と思うくらいリアルに感じられました。
 そんな書き方を是非とも見習いたいです。

 ラストが、「あれ、終わっちゃった……」ってくらいにあっさりとしていたので、何か落ち着きたいなという感じはしました。
 でも、一瞬の不思議体験があっさり終わる気持ち、上手く言えないですけど現実でも味わうことの多いもののような気がして、そこが逆にリアルに感じるな、と。

 最後となりますが、タイトルが素敵でした!
 『変人の穴』。何が変人なんだ? って思いましたが、読み終えてから納得しました。
 『“変”わりたい“人”のための穴』って考えるとピッタリの名前だと感心したのですが、いかがでしょうか?


[129] RE:「変人の穴」栖坂月 Name:尚文産商堂 Date:2010/10/05(火) 12:59
尚文産商堂です。

パラレルワールドというSFでは定番の設定でしたが、向こうの世界とこちらの世界で変わった人生を味わうというのも楽しいのではないかと勝手に思わせてもらいました。

公務員をしている向こうの俺と、売れない小説家をしているこちらの俺。結婚した向こうの俺と、未婚のこちらの俺。
想像は膨らんでいくばかりで、とても楽しませていただきました。

[137] RE:「変人の穴」栖坂月 Name:和泉あらた Date:2010/10/05(火) 20:09
拝読させて頂きました。とても面白かったです。

不思議な世界に入り込む感覚が自然で。
よくあるような向こう側の人は全てを知っているという設定でなく、自分と同じく探り探りに対話をしているというのが、私にとっては斬新でしたし好きな感じがします。
奥さんの容姿を気にするこちら側の自分と、俺の嫁だぞ察しろと突っぱねる向こう側の自分の、どっちもどっちなやり取りに笑ってしまいました。

[145] ああ!だから変人なんだ〜 Name:招夏 Date:2010/10/07(木) 12:28
こんにちは、拝読させていただきました。

どんな変人が……と思っていたら、なるほどナルホド。このタイトルだからこそ、話の内容が生きてくるんだと感心しました。

日常的な小道具や穴の描写が秀逸で、まるで主人公の部屋に居て傍で見ているような臨場感がありました。とても読みやすくかったです。強いて難を言えば、サラリと読みやすかっただけに、読後の印象が薄かったと言ったところでしょうか。まぁ、そんなの問題ないくらい完成度が高く、とても面白かったです。

[156] RE:「変人の穴」栖坂月 Name:84g HOME Date:2010/10/08(金) 16:50
今大会の掌編では感性的に一番ハマった作品。
漂う生活感、舞台劇を思わせるような構成…なんか落語で見たいな、コレ。
よく始まり、よくまとまり、よく終る。 読後感もバッチリ。

アイデアとしては凡庸、標準的テーマ。
しかし、普通のテーマだろうとなんだろうと、面白ければ良い訳で。
『読者に考えさせる』というのは良い作品の条件ですし、
途中からこの穴の正体が何かを読者に推理させていく技量が見事としかいえない。

[283] RE:「変人の穴」栖坂月 Name:一二三四 Date:2010/10/23(土) 22:52
 もし○○したならば。歴史にifを持ち込むのではなく、平凡な人生の分岐を描いた本作は、傍目から見ると間の抜けた邂逅を果たします。
 まず穴を調べてみるために箸を突っ込んでみる。ここからして読者に期待させます。物語の妙は予告にあると思っているのでこれにはやられました。
 作家として暮す私は夢を叶えたけれども生活が苦しい。そんな時に見える奥さんもいて公務員をしている向こうの自分。
 わずか五千字と少しの間に醸し出された雰囲気が絶妙でした。


[284] RE:「変人の穴」栖坂月 Name:石神航 Date:2010/10/23(土) 23:14
 実はとんでもないことが日常に紛れ込んでいて、それに気がついたときには全くどうしようもないことになっている。あの時なぜあんなことを、というのは、誰にでもあること。穴の正体を考えると、なかなか面白い。
 前回同様、三作の投稿となったようだが、やはりおすすめはこの作品だろう。他の二つに関しては、どうも描写に難があったように思えたが、このサイズなら多少設定に穴があっても気にならないというもの。実際、この作者は短い話を巧く纏める能力には長けているように思える。
 一つのアイディアを深く掘り下げようとすると、どうしても粗は見えてしまう。ならば、粗が見える前に撤収してしまえばいいのだ。
 読者の想像をかき立てるところで終わる。物足りなさはあったものの、確かな腕前だと感心した。


[347] RE:「変人の穴」栖坂月 Name:武倉悠樹 Date:2010/10/31(日) 19:07
まるで、夏休み最終日の宿題のような駆け込みで感想を残させてもらいます。

他の感想人の方々も仰ってる事ですが、SukoshiFushigiを十分に堪能させてもらいました。

世界観や雰囲気、と言うのを十二分に表現するのは非常に高い筆力を求められるのだなぁ、と拙作を認める度に痛感させられるのですが、この作品に関しては見事の一言だと思います。

怖さと、面白さと、奇妙さとを併せ持ち、どうなるんだと、展開に引き込まれるそのバランス感覚は是非とも手ほどきを受けたいほどだと感じました。偏に作者の方の実力ゆえでしょう。

そして読後に残り香のように頭を占める「ifの自分」が……という感情移入。

非常に魅力的な作品でした。

面白かったです。

[380] 変人と書いてあとがき(えっ) Name:栖坂月 Date:2010/11/09(火) 13:34
たくさんのご感想、誠にありがとうございました。この作品が掌編で賞をいただいたのは、間違いなく読んでいただいた方々の良心的かつ好意的な配慮の賜物だと受け取っております。面白いと言っていただけることを至上とする私の思惑が、良い方向へ傾いてくれた結果なのかもしれません。
この「変人の穴」という作品は、本当に優等生でした。構想自体はかなり以前から抱えておりまして、それを使わずに温めておいたものを再構築した、というものなのですが、三作目ということであまり時間も残されておらず、本来ならば焦りがあっても不思議ではない状況でありながら不思議なほど余裕をもって完成した作品です。既に二作を書き上げていたことももちろん大きかったのですが、仮にそうでなかったとしても、この作品が仕上がった経緯に大きな差異はなかったと思います。それくらい、すんなりと転がり出た作品でした。
読みやすさと自然さは、その辺りも大きく影響しているのではないかとも思います。ただ、基本的な方向性としてリアルな描写を心掛けたのは間違いありません。自分の部屋、置いてあるもの、構図や背景といったものを、理解が入ってきやすいような言葉へと変換したつもりです。結果として饅頭(略)さんが感じたような大人しさ、あるいは物足りなさがあったとも言えると思います。
ただ逆に、だからこそ読者様の入り込む余地があったのかもしれないと思えば、良かったのかもしれません。何が功を奏するのか、やはり小説は難しいですね。
いずれにせよ、この作品が私の思惑以上に評価をされたことは間違いありませんでした。この先、運が良かっただけとは言われないよう、更なる作品作りへと邁進したいと思います。
多大なる評価、本当にありがとうございました。



  


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