空想科学祭2010 感想・レビュー掲示板

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[10] 「The melancholic of smoker and bookman」武倉悠樹 Name:空想科学祭実行委員会 Date:2010/09/01(水) 05:18 [ 返信 ]
【題名】The melancholic of smoker and bookman 〜喫煙者と読書家の憂鬱〜
【あらすじ】
現在から世紀をいくつも超えた未来。科学は人を万能な魔法使いにした。

すべてが満たされた十全な遠い未来で、人はいかにして生き、いかにして交わるのか。
【名前】武倉悠樹
【区分】掌編
【URL】http://ncode.syosetu.com/n5279n/



[13] テーマとバランス Name:栖坂月 Date:2010/09/01(水) 07:56
初めての感想は少し緊張しますね。
まずは面白かったです。万能という状況を皮肉ったお話で、テーマ性の強い物語でした。進歩の果てと、そこから導きだされる因果も明確で、頷かされる作品だったと思います。
強いて気になった部分を挙げるのなら、テーマに対するこだわりが強いためでもあろうかと思いますが、やや説明に終始する文章であったのは気になりました。終盤は遊びもみられましたが、そのバランスは考慮の余地が残っているかもしれません。もっともこれは、人によっては無駄な部分とも受け取られるでしょうし、そもそも掌編ですからね。適度をしっかり納めるのは難しいと思いますし、これで不十分とも思いません。
楽しませていただきました。


[29] RE:「The melancholic of smoker and bookman」武倉悠樹 Name:石神航 Date:2010/09/03(金) 14:14
 万能社会での二人の嗜好、なかなか興味深く拝読した。
 設定や人物に魅力的な物がある一方で、どうしても気になる点もあった。
 例えば、クラヴィスが何の仕事をしているのか、リゲルとはどんな仲なのかなど、読んでいて説明の欲しいところがサラッとかわされている一方で、テクノロジーやら設定の話はしっかりする。何となく場面は浮かぶが、もうちょっと掘り下げて欲しいなと思うところには手が届いていないのは惜しい。
 必要以上の説明をしないという選択肢もある。世界で当たり前になっていることを、わざと割愛することで世界観に浸らせる箇所が、もう少し多くてもいい。
 個人的にはリゲルの相貌形成趣味、もっと書き込んで貰いたかった。
 というか、これが一番気に入った。


[39] 自己を見失いそう Name:招夏 Date:2010/09/04(土) 16:35
こんにちは〜初めまして、拝読させていただきました。面白かっです。

油と鋼鉄の匂いで始まったので、機械系の話かなぁと読み進めていたら、にわかに煙草の匂いに…(笑)

ここまで科学が進んで、なんでも問題なしの時代になったら、酒に煙草にムニャムャに…と体に悪いことばかりを選んでやっちゃいそうな気がしますね。

しかし、外見も昨日と今日で全く変えることができるとしたら、本当の自分がなんだったか分からなくなっちゃいそうですよね。アイデンティティを残せるのが、煙草と文庫本というのは心許ない。万能未来の話なんでしょうが、少しばかり、たそがれた気分になっちまいました。

[44] 煙草ひとつに Name:饅頭は空を飛ぶ Date:2010/09/05(日) 12:36
初めまして、拝読しました。
なるほど、タイトルにある通りにとてもメランコリーに満ちた話でした。でも読後で不快とは思いません、雰囲気で楽しめました。
冒頭から読んでいって、少し逸れながら煙草絡みで愛煙家たちのことを考えます。嫌煙家がいるなか、彼らの行き場は何処なんだろうな、と。もし科学の進歩で煙草の害質問題が解決されたなら、残された人間は…
続きは、作品で。

敢えて言えば、先の感想でもありますが、科学的説明や設定説明のほしい所があったかなーと思います。それぞれは魅力的で全部が全部ほしいわけではないですし、こちらで想像して楽しめればと思いますが、もう少し(加減ですね)あったら、と。
それだけですね。短い話として僅か数分、充分に読書に浸れました。面白かったです。


[53] 十全なハードボイルド Name:椎野 千洋 Date:2010/09/08(水) 13:15
お久しぶりです。作品読ませて頂きました。

中々趣きのある世界観と、十全だからこその憂鬱な登場人物たち。

冒頭はスチームパンク風な書き出しでありながら、世界は完全合理化の進んだ未来。その合理化の中での嗜みは、登場人物が持つ、一種のパーソナリティーとして機能しているように思います。

相貌形成や相互心交など、現代社会が有する個々のトラウマも無く、それはさぞ幸せな世界なのでしょうね。だからこそ、その世界ではパーソナリティーの具現化が己を示す大切な存在なのだと思いました。

現代社会を憂鬱に感じる人が読むことをオススメします。不全、完全は進歩を止めた者に訪れる。面倒が最高に思える一作です。


[109] RE:「The melancholic of smoker and bookman」武倉悠樹 Name:虹鮫連牙 Date:2010/10/02(土) 01:19
 はじめまして。
 作品を読ませていただいたので、感想を書きにきました


 感想は今更ですが、実は九月上旬くらいに、初めて読んだ空科祭参加作品がこちらの作品であり、感想も是非書きたいと思っていたんです。

 自分が知らない世界、見たことも聞いたこともない世界、そんな中での何でもない日常の一幕って結構好きなんです。
 私は映画をよく見るんですが、例えばハラハラドキドキするような大冒険をする一団や、世界の破滅を狙う悪に果敢に挑む主人公など、そういった大事件の中心にいる登場人物たちが普段見せない平和そうに過ごす風景とかを見られると、嬉しくないですか? 得したような気分とでも言うのかな。
 そんな気分が読後に感じられました。
 作者様の思惑とは違う点で楽しんでしまったかもしれませんが、自分はそんな気分を味わえたこの作品の雰囲気が大好きです。
 単純にノンビリした風景が好きってのも好きな理由の一つですけど。
 こんな世界で映画のような大事件が起こったりしたら、なんていう妄想を抱いたりもしながら楽しませていただきました。

 序章でも番外編でもエピローグでもなく、ただの日常風景で楽しめた理由はやっぱり魅力的な世界観とそれを伝える作者様の腕だと思います。
 ああ、もし時間移動ができるなら一度は行ってみたい。
 


[135] RE:「The melancholic of smoker and bookman」武倉悠樹 Name:尚文産商堂 Date:2010/10/05(火) 14:11
尚文産商堂です。

この作品に出てくる技術は、遠い将来にできても不思議ではないものばかりだと思います。
吸わなくても同程度の効果を得られる煙草をなぜ吸うのか、紙でなくても集められる情報なのになぜ紙を選ぶのか。その疑問のある種の答えになる作品になっていると、思います。

[165] RE:「The melancholic of smoker and bookman」武倉悠樹 Name:桂まゆ Date:2010/10/10(日) 13:24
はじめまして。
作品を拝読しましたので、簡単な感想を。

日常を切り取った作品は、好きです。
読者が、作品に描かれた日常や主人公に共感できて「なるほど」と思わせる事が出来れば、尚良し。
酒好きですが、二日酔いとはあまり縁のない当人としては、「吐いても飲むぞ」という人を「そこまでして飲むか」と笑いながらも共感できる。
酒や煙草の毒性を無くし、嫌煙家の「見るのも不快だ」という意見まで受け容れられた世界に、果たして喫煙は意味があるのか?
などと考えて読んでおりましたら、最後の一文に「そりゃそうだわ」と感心してしまいました。

ごちそうさまでした。

[201] RE:「The melancholic of smoker and bookman」武倉悠樹 Name:壇 敬 Date:2010/10/15(金) 17:24
 拝読しましたので、インプレッションを書かせていただきます。

 遠未来の「会社の昼休み」って感じですねぇ。そんな風に受け取りました。
これだけのガジェットを実現しているとなると、その世界では「左手に握っていた工具をキャビンに放り投げた」という「行動」が必要なのかなぁ、なんて思ったりしました。
 完全なるヴァーチャルではなく、実体感を表示した「ハーフヴァーチャル」というのか、行動のすぐ後から逐次処理をしていくソーシャル・インフラというか、それが主題というのならちょっと考えさせられます。人類は「便利さ」の中に埋没してもいいのかと。
 遠未来における日常の一部を切り取ったという感じで、物語に生活レベル以上の抑揚がなく、寝た子を起こすようなエピソードもないので、人によって評価が分かれると思いますが、僕はこーゆーのも有りかなと思います。少々説明臭い部分が気になりましたけど、それは許容範囲内ってことで。
 ルビについては賛否両論がありそうですが、僕は見せ方として面白く感じました。それとも「カタカナ言葉」を使わないようにしてたのかな?

 乱文、失礼しました。


[205] RE:「The melancholic of smoker and bookman」武倉悠樹 Name:ハセガワハルカ Date:2010/10/16(土) 00:20
 夢のある遠い未来。万能の魔法使いたちは、しかし何も変わっていなかった。はじめましてハセガワハルカです。よろしくお願いします。
 この世界の人たちは、きっと何一つ不自由なんてないんでしょうね。しかし=幸せであるとはならなかった、って感じですかw 「趣味や趣向」と、「合理性」いうのは、全く違うベクトルのモノであると考えさせられる作品でした。
 作中に出てくるSF的単語の数々は、胸が躍る物がありました。専門用語を多発できてしまうのは企画ならではかもしれませんね。
 ストーリーらしいストーリーではなく、日常の一コマを切り取っただけというような作品形態は、賛否両論が分かれる所でしょうが、自分としては有りでした。というのは、これだけの内容なのに薄っぺらさというのを感じなかったからです。なにかこう、本当に遠い未来の世界に連れて行ってもらって、そこの空気を吸わせてもらったような感覚になりました。
 また文章、構成力、共に言うことありません。レベルの高い文章を読んでいるとそれだけで楽しめます。
 良作、ありがとうございました。

 勝手に主題歌:「ひだまり」(dai)


[368] RE:「The melancholic of smoker and bookman」武倉悠樹 Name:武倉悠樹 Date:2010/11/05(金) 22:05
さぁ、気合入れてお返事をしたためさせていただきます。

まずは、ご感想を頂いた皆様に多大なる感謝を。皆様のお陰もあって、未熟な身に余る光栄を賜る事ができました。感謝、筆舌に尽くしがたしです。
とはいえ、ありがとうだけ書いて終わるわけにもいかないので、なんとか、筆に尽くしてみます。

>>栖月坂さま
第一の感想誠に感謝しております。伝えたい点を汲んでいただけたお言葉は嬉しくもあり、説明っぽいという自分自身見て見ぬ振りをしていた瑕疵をズバッと言及なさる辺り、流石の慧眼であると頭が下がります。へへぇ。


>>石神航さま
石上様より、辛口でないご意見を頂けただけで畏れ多くてもう。
掘り下げ箇所、深浅、に関しては、作品の色ということでご容赦頂ければ。他にも多々頂いた説明臭いというご指摘は耳に痛いですが、一応今回の作品の中で言及した部分は「万能」の演出であり、説明しなかった部分は「背景」である。と言うのが作者側の見解ではあります。
と、言い訳がましいですね。
まったく同じテーマ同じ筋を書くにしても、この演出がベターか、という自信は正直ありません。頂いたご指摘を作家としての血肉に変えていければと思う所存です。


>>招夏さま
「自己を見失いそう」とは、とても嬉しいお言葉でございます。
ほんの僅かでも、そういった疑問、感慨を感じていただけたのなら、感無量でございます。


>>饅頭は空を飛ぶさま
お名前に様を付けると「饅頭が空を飛んでる様子」になりますね。どうでもいいですね。失礼しました。
説明の加減については、皆様からのご指摘をふまえた今でも答えは見つかっていません。どんぐらいならよかったんですかね(汗)


>>椎野千洋さま
これはこれはお久しぶりです。そして感想誠にありがとうございます。
「不全、完全は進歩を止めた者に訪れる」とのお言葉、丁寧に作品を読んでいただけたのだなと感激しております。
現代人からすると、ともすれば毛嫌いされそうな幸せの形かもですが、こんな幸せも有りなんじゃね?とか思ってます。


>>虹鮫連牙さま
ご丁寧な感想、感激でございます。
色々寓意を込めたつもりの本作品ではあるのですが、作者が思うこの作品の肝は暢気な空気であるのかなぁ、とか思ってたりしました。実は。そこを好きだと言ってくれた虹鮫さまは仏様の様にいい人に違いないと思います。


>>尚文産商堂さま
感想、誠に感謝でございます。
何時か来る未来は恐らく来るまでに大きな物議を醸すと思います。我々がお墓にINするまでにこんな時代が来るかは分かりませんが、もし来るようでしたら、対物議戦の装備の足しにでもしてくだされば、幸いでございます。


>>桂まゆさま
賛否あるこの作品の日常をお褒め頂いた感想、ありがとうございます。
書いてて、クラヴィスの奴は実に美味そうにタバコを吸うなぁとか思ったんですが、私、喫煙経験ゼロの嫌煙家だったりします。
なんでタバコなんて吸うんですかね?まったく(笑)


>>壇敬さま
えー、作者の想定以上の深い感想ありがとうございます。
そして、すいません、仰られてる「ソーシャルインフラ的」設定はありません。張子の虎です。すいません。ご期待に沿えずごめんなさい。

すこしスペースを頂き、真面目に言い訳を。
「左手に握った〜」の演出はタバコと同じ解釈で結構です。コレに限らず、そもそも超文明社会で彼らが何で油に塗れて働いてんねん、と言うのも全てポーズだったりします。
説明ついでにルビに関して。
これも語るに落ちるかもですが、作品のコンセプトとしてやたら文明忌避を訴えるSF作品へのアンチテーゼというのがあります。それゆえに作者の偏見的SF感としてルビ付き造語を配置しまくったハードボイルドを描きつつ、実は登場人物は暢気に憂鬱だぁとか間抜けに呟いていながら、どこか幸せそうである、といった全体の雰囲気にした次第です。
うん、見苦しい説明ですね。


>>ハセガワハルカさま
主題歌まで頂きまして、感激の極みです。
空気観、世界感を褒めていただけたのはなによりです。
彼らが十全の世界で幸せかどうかは、皆様の解釈の中にあると思います。幸せってなんだろう、と考えていただいても面白いかもですね。


最後にもう一度。
皆様、ご感想を賜り誠にありがとうございます。
また、来年も会えるといいなとか思いつつ失礼させていただきます。それでは。

さーて、これから辛口の方のお礼だ。



  


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